2019-09-12

江戸を制した灘の下り酒って?

皆さん、初めまして。ろこぐるライターの山下です。

突然ですが皆さん、お酒はお好きですか?  私は、ビールに日本酒、焼酎にウィスキー……ありとあらゆるお酒が大好きです(笑)

神戸には、「六甲ビール」に「神戸ワイン」、来年にはウイスキーの蒸留所もオープンするそうです。

そんな酒処の神戸は、日本を代表する「日本酒」の名産地! 都道府県別の日本酒の生産量では、兵庫県が全国1位に選ばれているんです!

※国税庁統計調査 平成29年度より

【神戸の日本酒といえば「灘」の日本酒!】

神戸の「日本酒」といえば、「あぁ、灘の日本酒のことね!」と、答える方も多いと思います。

京都府の「伏見」、広島県の「西条」、そして神戸の「灘」が日本三大酒処といわれています。

【灘の日本酒の特徴】

灘の日本酒の特徴は、荒々しさを感じるすっきりとした辛口の味わいです。

関西の酒処といえば、京都の伏見などを思い浮かべる方も多いと思いますが、伏見の日本酒は軟水で作られる甘口のお酒。灘のお酒は硬水で作られた辛口のお酒です。

灘の日本酒のような、キリッとした辛口のお酒を「男酒」、逆に柔らかくて含みのある甘口のお酒のことを「女酒」と言うそうです。

では、なぜ「灘」が日本酒の名産地となったのか……そこには、「六甲山」と深い関係がありました。

【宮水と六甲おろし

では、なぜここまで灘が日本酒の名産地となったのか。そこには、六甲山脈の豊かな自然が密接に関係しています。

灘の日本酒を語るうえで欠かせないのが 「宮水」。

この「宮水」は兵庫県の南東部を流れる夙川(しゅくがわ)の水と、六甲山の花崗岩でろ過された水が、 海水の影響を受けたと言われていて、ミネラル分を多く含み、比較的高度が高いのが特徴です。

鉄分を含まず、日本酒の酵母の繁殖に最適だと言われています。

また、灘の日本酒は、「寒造り」という製法で作られています。

六甲山の周辺は、真冬に「六甲おろし」と呼ばれる寒風が吹き荒れ、気温がグッとさがります。温度が低い環境で製造することで、雑菌の繁殖を防ぎ、品質のいい日本酒を仕込むことができるんです。

【江戸を魅了した、灘の酒】

六甲山脈の自然が育んだ「宮水」と、「六甲おろし」。この2つの条件が重なることで生まれた、灘の日本酒。大きく発展したのは江戸時代だと言われています。

当時、関東でつくられるお酒は「濁り酒」と呼ばれる、いわゆる「どぶろく」で、こってりとした甘口のお酒が主流でした。

品質が良くないものも多く出回っており、時には酸化して酸っぱくなってしまっていることも……。

そこに登場したのが、灘の日本酒。甘口の酒ばかり飲んできた江戸の武士にとって、清酒のすっきりとした味わいは衝撃だったのではないでしょうか。

この時代、江戸近郊で作るものを「地廻りもの」、京都や大阪じゃら入ってくるものを「下りもの」と呼んだそうです。京都や大阪などの日本酒は「下り酒」と呼ばれ、もてはやされました。

その中でも、灘地方で醸造した純度の高い酒は、「灘の生一本」と呼ばれ、江戸の市場を席捲したことが記録されています。

「灘の日本酒」の醸造技術が全国に伝わり、日本の酒造りは大きな変化を遂げたと言われています。

江戸のに住む人々を魅了した「灘の日本酒」! ぜひ、飲んでみてくださいね。これからも六甲山にスポットを当てつつ、神戸のお酒の魅力をドンドン発信していきたいと思います!

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