2019-07-25

ひとりになる強さをもらえる、六甲ゆかりの登山家・加藤文太郎の言葉。

加藤文太郎は、大正から昭和初期にかけて、
神戸で働く社会人でありながら、日本アルプスなどで
数々の前例のない登攀記録を残した登山家です。

パーティを組むことが常識だった当時、
非難の目で見られながらも単独行にこだわった加藤文太郎。
その著作集『単独行』から個人的に響いた言葉を集めてみました。

加藤文太郎の紹介は、こちら↓

単独行に思いをめぐらす言葉たち

「単独行について」昭和9年12月

単独行への強い意志が伝わってきます。
単独行への疑問や非難が多かった当時、そんな周りの言葉に葛藤しながらも、
自分の意志を貫く大切さを教えてくれます。
登山はもちろん自分がやりたいことに突き進みたいときに、
後押しをしてくれそうな言葉です。

「単独行について」 昭和9年12月

ただ好きだから山を登る、それでいいのだろうか。
それなら酒や煙草とは同じではないかと訴える言葉。
そこにはもっと深く自分を突き動かす何かがあるのではないかと
「単独行」を読んで感じます。それは何かわからないけど、
良いものだと信じる!その思いは大切ですよね!

「単独行について」 昭和9年12月

単独行だからこそ慎重であることが大切で、臆病な心を持ち、
危険を避けて地道に一歩一歩を積み重ねていく。
それはエキスパートのような大胆な登山ではないが、
もっとも安全であるのではないかと。

このことは「山と私」 (昭和4年11月)でも、
エキスパートAとビギナー単独行Bを比較しながら
単独行論として展開されています。

「単独行について」 昭和9年12月

慎重で、臆病であるけれども、挑戦を怠ってはならないと。
単独行であるからこそ、その醍醐味を一番に味わえると、
そんな風に感じました。

「山への登るAのくるしみ」昭和4年11月

登山の帰り、目の前で列車の扉が閉まり、
冷たい駅員に遮られて何も言えなかった。その述懐のあとに続く言葉です。
超人的な登攀を残し、遠い存在のような印象を受けますが、
内面を語る言葉は、とても身近で素朴です。だからこそ勇気をもらえます。

おまけの言葉

「山と私」 昭和4年11月

社会人登山家ならではの悩みですね。これは今も変わらないですね・・・

登山初心者の私が感じたまま集めてみましたが、
登山上級者や単独行者の方には、また違った印象を感じられるかもしれません。
でも、どんな人も、ひとりになる強さをもらえる言葉だと思いました。

『単独行』 は登山記録でもあるので、
登山上級者ならもっと楽しめると思います!
ここで拾った言葉だけでなく、ぜひ『単独行』の文章にふれてみてください!

『新編 単独行』加藤文太郎著(ヤマケイ文庫)

↓加藤文太郎がよく登った「高取山」をハイキング

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